JOURNAL
「デザインセンス」について
2023/08/01 DESIGN
皆さん こんにちわ。
今日は「デザインセンス」について、少し考えてみました。
あの人センスいいよね! とよく耳にすることがあります。センスがいいと一口に言っても様々あります。
ファッションセンスがいい。運動センスがいい。または、経営センスがいいとか、営業センスがいいとか・・・
センスはいい方が良いに決まっています。
しかし、そのセンスって生まれながらにして持ち合わせた先天的な能力だろう と思っている人が多いと思います。
僕は「そうではないんじゃないか?」って思うんです。
おそらく センスは「その分野の知識の量や質に比例する」んじゃないかと。
例えばファッションセンス。
① どんな服があるか?について自分が漠然と街やTVで目にするだけの情報量で得た、「なんとなくの知識」の中から狭い視野で自分のファッションを選んでいる人。
② 自らファッションが好きで興味を持ち、日頃からいつもファッション誌に何冊も目を通していて、ファッションのジャンル・種類からその定番スタイルなど豊富な知識と幅広い観点から、T P O に合わせたスタイルをきちんと選んでいる人。
どちらの人が、ファッションセンスが良く見えるか? もう言うまでもないと思います。
① の人が、いくら流行の服や高級ブランドの高価な服を着ていたとしても、「センスいいよね」とはなりにくい感じがします。
要は 「センス」って、努力で高めることができるっていうことなんだと思います。
街に「素敵な建築物」を提供する仕事。
を生業にしている僕たちは「デザインセンス」を問われます。
商業建築・住宅建築業界で、デザインセンスがいいですね? って言われるような人。
というのは、おそらく
過去の建築物についての豊富な見識があり、建築ジャンルや構造の種類などを学び、その土地の風土を知り、どんな目的の建物にはどんなデザインや工法が理にかなっているか?など豊富な知識を身につけ、現在の自然現象についてもしっかりと検証し、今どんな建物や空間が人に評価されているか?など日々学んでいる人なんでしょうね。
興味のあることに関して、豊富な知識を身につけることが、「苦しい努力」って感じるのではなくて、
「楽しい!」って思える人が、センスのいいひとなんだと思います。